なかよし学園プロジェクト

他者のために、自分のできることをする。

 
2011年３月11日。東日本を中心にマグニチュード９.０の
巨大地震が襲います。
震災に続く津波、そして原子力発電所の爆発、、、
日本全体が深い悲しみと、沈黙に暮れました。
 
地震発生から２ヶ月後、中村はSNSである記事を見つけます。
そこにはこんなことが書いてありました。
 
「ニュースで取り上げられる大規模な避難所には物資がたくさん集まっていると聞く。でもここには物資が全く来ない。」
 
それまでボランティアなんて
意識高い系のことは自分には縁がない、
そう思っていた中村の何かが変わりました。
その日のうちに友達や生徒の家々からティッシュ、救急用品、生理用品、歯ブラシ、湿布などを集められるだけ集め、自らもホームセンターでティッシュを大量に買った中村は、翌日にはSNSを発信した避難所にいました。
 
無我夢中でやってきた避難所。
集めた物資は喜んでもらえるだろうか？
そんな不安は避難所の皆さんの感謝の声と笑顔で吹き飛びました。
 
「よく私たちを見つけてくれたね。本当にありがとう！」
 
さらに中村はこの避難所で思わぬ経験をします。
 
「お兄さん、先生なの？
この子達に勉強教えてってよ。」
 
 震災で長い間学校に通えない子ども達は勉強に飢えていました。その子達にとって中村が教える算数や社会や英語は、まるで魔法の言葉のように子ども達を楽しませました。
 
この経験を基に、中村は「なかよし学園プロジェクト」を開始。
勉強がしたくてもできない状況にある子ども達を応援しようと、
日本の子どもたちに動画を作り、
やがてその夢は世界へと広がり、今ではカンボジア、
さらにはアフリカのルワンダへと向かうようになりました。
 
 
 
こうして始まったなかよし学園プロジェクト。
 
最初は中村が一人で荷物を抱えて渡航していましたが、
仲間が増え、大勢のメンバーがカンボジア、ルワンダの地を踏みました。
 
そして嬉しいことに、
この体験を書いた作文が全国作文コンクールで入賞した子
や、
医学部・歯学部・獣医学部に合格する子
が続出するなど、
塾生一人一人の人生にも大きく関わるプロジェクトに成長しました。
 
 
また、なかよし学園の活動とも相まって、いじめや不登校に遭った子達を積極的にメンバーに迎え連れていくことで、「誰かに喜ばれる」という自信を与え、もう一度立ち上がる勇気を生み出すことができるようになりました。
 
 
このなかよし学園プロジェクトが母体となり、
もっと多くの人と一緒に
 
「他者のため人自分ができることを考え、
実行する」
 
を学ぶ場所としてできたのが
 
なかよし学園平和塾
 
です。