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いじり段階の対策

いじり段階は発見するのが難しい。
それは他人からみれば「ふざけ合って楽しんでいる」ようにしか見えないから。

いじられているキミが「楽しい」のであれば、それはいじり段階とは言わないし、
キミが「楽しくない」と感じているならば、それがいじり段階となる。

だから唯一気付ける人がいるとすれば、それはキミ自身なんだ。

キミが「ちょっと嫌だな」と思った時、それがいじり段階の始まりだ。


・ハッキリと嫌なことは嫌と言おう!

まず一番大事なことは、嫌だと思ったら、はっきりと「嫌だ!」と言うこと。

相手はきっとキミが傷ついていることを知らない。
だからキミもそれを楽しんでいると思っている。
だから止めてほしいことは「止めてほしい」と、自分の気持ちを伝えよう!

伝え方の例
「ちょっとそれはキツいな。止めてくんない?」
「おまえ、その言い方はないだろ。」
「それはちょっと言いすぎやで」
「ホント止めて。マジむかつくから。」
「ちょっといい加減にしてよ。やめてって言ってるでしょ。」

言葉に出すことで相手には気持ちが伝わる。
それで止まるかどうかはわからないけど、少なくともキミの意思は伝わるんだ。

・相談先は「友人」

いじり段階の場合、親や先生に相談すると、言われた方は
「そんなちょっとふざけたくらいでチクるなんて、、、」と
反省どころか逆に敵意を持つようになってしまう事が多い。

だからこの段階はなるべく同じグループの友達に相談するのがいい。

伝え方の例
「なぁ、ちょっとアイツの言い方最近ひどくね?」
「俺、アイツの言い方にマジへこんでんだけど、、、」
「もしお前も俺みたいに言われたらきっとキツいよ。」
「ねぇ。私、なんかアノ子にしたかな?結構当たりキツくない?」

信頼できる友達に悩みを打ち明けるのも1つの手だ。
その時は「アイツ」「アノ子」が悪い!と決めつけるんじゃなくて、
「ちょっと自分、傷ついてるんだ」って事を伝えるようにしよう。

この段階で一番大事なのは、いじりが人を傷つけているって事に
気付いていないことを気付かせること。

仲間同士のいじりは普通によくあること。
キミだって誰かをいじって楽しんでいるはず。
それを全部「お前が悪い!」と言われれば、気分悪いだろ。

あ、そのいじりは誰かを傷つけてるんだ。ゴメンね。
お互いにそれができれば、ここから次の段階に発達することはない。
みんながいじりの段階で解決できれば、イジメは無くなるんだ。

・キツすぎるいじりにはSTOPをかける!

何度も言うけど、いじりは普通にあるもの。
あだ名をつける。
ふざけて押したり、ツッコミを入れたり。
あの子がトイレに行ってる間にみんなで隠れてみたり。

それを全部やめろなんて誰も言わない。
(言う人がいるかもしれないけど、そんなの絶対無理だと俺は思う)

だから、一人一人が心の片隅にちょっとだけ置いておいてほしい。

そのいじりは誰かを傷つけてない?

って事を。


キミ自身が傷ついたと思ったら、それを口に出して言おう。
仲間の誰かが傷ついたかもと思ったら、それをこっそり聞いてあげよう。

「お前、さっきのアレ、辛くね?」
「さっきのアレはひどいよね。私もキツいと思ったもん」
「アレはちょっとやりすぎだよな。」

傷ついた誰かは、「こんな事くらいでいちいち文句言ったら嫌われる」って思ってる。
だから自分の考えに自信を持てずに、ガマンしようとしている。

でも、キミの一言で「一人じゃない」って思えるんだ。
それが本当の仲間だと思う。