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イジメ初期の対策

いじり段階から発展したイジメ初期。
同じグループの中で「いじり」から「イジメ」に変わる瞬間は
ちょっと注意してみれば明らかに「イジメ」だとわかる。
でも、いい加減にしか見ない大人にはそれすら「ふざけている」ように見えてしまう。
イジメてる人達も、あくまで「いじりの延長」としか考えていないから、
誰もそれを「やめよう」とは言わない。

キミが一方的に「嫌なこと」をされ続けるのであれば、それはイジメ初期だと思っていい。
この段階になると「イジメる方」と「イジメられる方」がはっきりと決まってくる。
いつもいつもグループの中で、キミが「イジメられる方」になってしまうんだ。
キミがされたのと同じ事を、キミが誰かにした時に「おまえがやるなよ!」と言われるのであれば、それはイジメ初期だと思っていい。

友達同士の中に「身分の差」が生まれる事なんて、本当はあり得ない。
俺はツッコミだからお前を叩くけど、お前が俺を叩くのは許さない。
私はアンタのこと「キモい」っていじってるけど、アンタが私をいじるのは許さない。

対等な関係でいられなくなったら、それはもう「友達」なんかじゃない。

・日記をつけよう!

この段階にエスカレートしたキミは、
もう何度も「やめて」って言ったかもしれない。
もしくは、「やめて」って声に出して言えない人なのかもしれない。

そんなキミがこれからイジメと闘っていく上で、武器となるものは「記録」だ。

キミが闘ってきた記録を残そう。
キミがいつ、どこで、何をされたか。
その時どんな想いをしていたか。

ノートでもいい。スマートフォンのメモでもいい。
何かに「カタチ」として残しておくことが大事なんだ。

書き方の例
「○月×日。今日帰り道にプロレスと言って○○に背中を蹴られた。本当に痛かった。『痛い』って言った。でもやめなかった。その後首を絞められた。本当に苦しかった。」

「○月×日。休み時間に○○ちゃんから「ウザい」って言われた。『何で?私何かした?』って聞いたら『存在がウザい。消えて』って言われた。とても悲しかった。」

「○月×日。LINEのグループで○○からグループを退会させられた。その後すぐに招待してきたからまた参加したら、今度は××に追い出された。すごく腹が立ったけど、ハブられたくないから、遊ばれてると思ったけど何度も繰り返した。」




キミが誰かに相談する時に、必ず聞かれるのが
・いつ?
・どこで?
・誰に?
・どんなことをされた?
って項目だ。
でも、たくさんやられすぎてて一つ一つなんて覚えてないし、
いつ頃だったかはハッキリとは思い出せない。

そうなると大人は
「まぁそんなに記憶にも残っていないから、子どものケンカの延長でしょうね」
って判断をしてしまうんだ。

だから、その時の事を考えて、記録は必ず取っておこう。
使わないで済んだら、それに超したことはない。
「いざ」と言う時にキミを守ってくれる唯一の武器は、キミがイジメられた真実の記録なんだ。

・相談先は「先生」→「親」

イジメの被害が実際に出てきた場合、キミ自身に出来ることは
・やめてって言うこと
・そのグループを抜けること
くらいしかない。

でも、多くの場合、
やめてって言ってもイジメが止まることはないし、
グループを離れたとしても嫌がらせは続くだろう。

そんなこと無意味だってキミは思うかもしれない。


でも違うんだ。

イジメが実際に始まると、残念だけどキミ一人では解決は難しい。
そこで誰かに相談することになる。

まずは学校の先生に相談しよう。
「先生に相談しても何もやってくれない。」
そう思うかもしれない。

でも、最初に先生に相談してみて先生が動いてくれる人なのか、そうでないのか判断するためにも、一度相談しておくことは重要なんだ。
先生としても親からいきなり話が来るよりも、生徒から相談を受けた方が動きやすい。


その時に先生に印象づけたいのが
・何度も「やめて」って言ってるのにやめない。
・もうグループを離れて仲良しではない。

この2つ。
典型的な大人の言い訳に
「本人がやめてと言っていなかったので、ふざけていると思っていた」
「同じグループ同士なので、ちょっとケンカしているんだと思っていた」
というのがある。

絶対気付いてたよね?って思う時でも、平気でそういう言い訳をする人が残念だけどいる。
(もちろん、ちゃんと動いてくれる「先生」もたくさんいる)

そういう言い訳をさせないためにも、ちゃんと準備をしておく必要があるんだ。



先生には書いておいた日記を元にどういう事をいつ、どこで、誰にされたのか正直に話そう。
先生はそれを聞いて「事実確認」をするから、なるべく誰か目撃者がいるケース、誰か知ってる人がいるケースを話した方がいい。

それで、先生がどう動いてくれるか、様子を見よう。
もちろん日記には「○月×日、○○先生に相談した。先生は××をしてくれた。」と記録を取っておこう。

・先生に相談しても結果が変わらなければ「親」に相談

先生に相談して、先生が何か動いてくれて(もしくは動いてくれなくて)、1週間ほど様子を見てみよう。

それまでされていたイジメは無くなったかな?
それとも先生に相談したことで、イジメてる人達に「宣戦布告」しちゃったかな?

イジメと闘うと決めたキミは、もう恐れる必要はない。


もしも結果が変わらなければ、それを先生に伝えよう。
2、3回伝えてみて、それでも何も変わらなければ、残念だけどキミの先生にはイジメを解決する力は無いって事が分かった。

その場合は親に相談して、もっと上の方に話を回そう。
親はビックリするかもしれない。
でも、ここで親に相談しておかないと、もっと親に心配をかけることになる。
体中に傷跡を作ってるのを見せたり、
親の財布から何万円もお金を抜き取ったり、
教科書やノートに「死ね」と書かれたり、
この先にエスカレートしたイジメを見る方が、親ははるかに悲しむんだ。


だから今度は親と一緒に相談にいこう。
学年主任、教務主任、教頭、校長、教育委員会。
相談する先はたくさんある。
キミのために動いてくれる人を探すんだ。


効果があったかどうかの判断の仕方は

キミが止めて欲しいと思っているイジメ行為が無くなったかどうか。


結局無くならないんじゃ、効果は無かったと判断しないといけない。



何度も何度も、色んな所に相談して、その度に同じ話を何度もさせられて、、、
それでも結果が変わらなければ、どこに相談したって「無意味」に思うかもしれない。

でも、全然無意味なんかじゃ無い。

ちゃんと
キミが悩んで、
先生に何度も相談して、
それでも誰も本気で動いてくれなくて、
結局イジメは無くならなくて、、、
そういう、キミのイジメとの闘いの記録がちゃんと残るんだ。

もっと大事になった時に、キミがどれだけ辛い思いをしたのかは、日本中の人が分かってくれる。


ただ、もしこの段階で相談している時に、イジメがもっとエスカレートしたり、イジメが数ヶ月以上続くようならば、

ステージは3に上がったと判断しよう。