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重大犯罪期の対策

毎年聞きたくないニュースを目にする。

イジメを苦に自ら命を絶った子ども達のニュースだ。

イジメ初期の頃には「ここまでしたらヤバいかも」という意識があった人達も、
イジメ期に入ると感覚が段々マヒしていき、「面白いからやっちゃえ」という風に変わる。
そして最後に行き着くところは「自殺まで追い込む」と言う所なんだ。

俺は先生として、社会の一員として、イジメを苦に自殺してしまう子どもを0にしたい。
本気でそう思ってる。

だから、もしキミがちょっとでも「死んでもいいかな」と思ってたら、必ずこの記事を読んでほしい。

・まずは命の確保!絶対に一人になるな!

毎日毎日辛い目にあって、生きていても仕方ない、って思うかもしれない。

「そんなことない!希望に溢れた未来が待ってる!」

大人はそう言うけど、そんな薄っぺらい事信じられるわけがない。

何もかも投げ出したくなる。もう全てがどうでもいい。



そう思ったキミは、絶対に一人になってはいけない。

と言っても、イジメ加害者の集団からは絶対に距離を置かないといけない。


誰でもいい。キミが本当に信じられる人を探して、その人に全ての想いをぶつけるんだ。


信頼できる人の例
・親
心配をかけたくない気持ちはわかる。でも、キミがいなくなって一番辛いのは親なんだ。もうここまで追い詰められているって言う気持ちを正直に伝えよう。俺が経験したケースでも、最終的に親が判断して転校させてもらった、親と一緒に警察に相談に行った、そういう場合がある。一人で悩まないでキミをずっと見てきた親に相談しよう。


・信頼できる友達
状況を一番理解してて、自分の身が危なくなるから「やめろ!」とまでは言ってくれないけど、キミのイジメが無くなることを願ってる、そんな友達はいるはずだ。その友達に今の気持ちを伝えよう。人間の心があれば、ボロボロになったキミの言葉に耳を傾けてくれるはずだ。キミの事を分かってくれる。そう言う人が一人でもいるだけでココロはずっと楽になる。


・ネットで知り合った信頼できる人
身近に頼れる人が誰もいない。親にも相談できない。そう言う場合は本当に一人になってしまう。そんな時、ネットの向こうにいる「誰か」は意外にキミの支えになる。キミのことを知らない「誰か」はどっちの味方でもなく、思うままの意見を言ってくれる。おかしいことはおかしいと言ってくれる。
ただ、ネットには色んな人がいる。だからキミの考えを理解してくれる人を探さないと行けない。
俺はずっとイジメ問題に取り組んできた。ネットを通じて俺のことを知った子たちが、最後の望みをかけて俺に相談してきた。俺はキミの状況を「おかしい!間違っている!」って言ってあげる。それでちょっとでも間違った方向へ走らないで済むなら。そういう俺みたいな人がきっといる!(いなかったら俺の所に相談に来い!)だから諦めるな。キミは絶対一人じゃない!



イジメを苦に自ら命を絶ってしまったケースのほとんどは「いつもと変わらない」状況なんだ。

普通にいつも通り学校に行く、
普通にいつも通り買い物に行く、
普通にいつも通り部屋にいる、

そんな普通の状況の中で、ふっと「もう死んじゃってもいいかな」って言う瞬間が来て、そのままそっちへ行ってしまう。
今から死のうって強い決意を持っていく子は多くないんだ。

だから、この状況にいるキミは絶対に覚えておいてほしい。



絶対に死ぬな!


辛いことだらけで、ボロボロになったままで、

そんな悲しい人生で終わるな!


キミの人生は変えられる。絶対に変えられる。
キミが死んだって何も変わらない。
だったら生きて変えていこう!

何度も言うぞ。


絶対に死ぬな!


24時間、ずっと言ってやる。


絶対に死ぬな!









・相談先は「警察」

この段階に入ったイジメは1ヶ月や2ヶ月と言ったレベルでは無く、1年、2年、何年も続いてきた場合が多い。
もちろん、期間が短くてもひどいイジメが起こる場合もある。

俺は今まで相談を受けたり、一緒に闘って来た経験からイジメを徹底的に分析した。

イジメは「期間」と「程度」でかけ算していくんだ。


1日誰かに殴られる。
1週間誰かに殴られる。(7倍の辛さ)
1年間誰かに殴られる。(365倍の辛さ)

1日1万円取られる。
1ヶ月1万円取られる。(30万円取られる)
1年間1万円取られる。(365万円取られる)


キミが受けた辛さは?
キミが取られた金額は?
キミが壊された大事な物の価値は?

1回1回の犯罪行為がこれだけ長い期間蓄積されているんだ。

それなのに平気な顔して犯罪を続けていいわけがない!



その被害を「被害届」と言う形で警察に出そう。

警察は「本当に被害があるか」を判断して動く。

だから、口でいくら言っても結局動いてくれなかったと言う場合も多々ある。
キミが「警察なんてどうせ何もしてくれない」って思う原因はそこにある。

だからキミの武器は「イジメの記録」なんだ。

一つ一つの記録は、いつ、どこで、誰に、どんな犯罪行為を受けたかっていう記録だ。

警察はそれを見て、それが本当かどうかを捜査する。

さっき言った「イジメのかけ算」で犯罪の深刻度を測って、本当にキミが置かれている状況が危険だと判断したら間違いなく捜査を開始してくれる。


実際に犯罪があったと分かったら、警察は「子どもだから」って容赦はしない。

キミをイジメてきた人達がちゃんと罪を自覚して、罪を償う。
キミは本当の世界で、本当の君の人生を歩んでいく。

そのために闘うんだ。

・世界はキミを必要としている!キミの命をくだらない世界で終わらせるな!

まだキミが小さかった頃、キミにも夢があっただろう?

スーパーマンになりたい!
ウルトラマンになりたい!
仮面ライダーになりたい!
プロ野球選手になりたい!
サッカー日本代表になってW杯で優勝したい!
先生になりたい!
お医者さんになりたい!
パイロットになりたい!
花屋さんになりたい!
看護師になりたい!
ケーキ屋さんになりたい!
宇宙飛行士になりたい!
科学者になりたい!
冒険家になりたい!

たくさん夢見て、たくさん遊んで、たくさん食べて、たくさん寝て、、、

そんな日々だったのに、いつのまにか真っ黒に変わってしまった。


今は夢なんてみれないだろ?
とにかく今すぐどこかに逃げ出したいだろ?


みんなから「お前なんていらない」って言われて、
「生きてる価値がないのかな。」って思ったかもしれない。
「もう全てがどうでもいい。」そう思ってるかもしれない。


でもね、

絶対にその世界は間違っているんだ。


キミのことを「キモい」と言うヤツは、そんなに美しい顔をしてるの?
キミのことを「デブ」「チビ」って言うヤツは、そんなに整った体型をしてるの?
キミに「お前なんていらない」って言うヤツは、神様か何かの偉い存在なの?

絶対にそんなことないだろ?



適当な理由をつけて、キミの日々を真っ黒にしている人間が正しいわけは無いんだ。


そんなヤツらのために、せっかくのキミの人生を終わらせるなんてもったいなさ過ぎる!



キミはこれからその狂った世界を抜け出して、自分のやりたい事をやるんだ。

いっぱい勉強して、誰かの役に立つ仕事を見つけて、、、

その時、きっとキミは言われるよ。

「ありがとう。キミがいてくれて助かった。本当にありがとう!」

ってね。


キミにはそう言う未来があるんだ。
それが本当の未来なんだ。

こんなところで、くだらない人間に、勝手に「いらない」なんて判断されるなよ!



いるんだよ!キミが必要なんだよ!キミの力が必要なんだよ!




だから俺は、いつかキミと出会う、キミを必要としている人達を代表して言うぞ。

「私はあなたが必要だ。どうか生きてほしい。」