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なかよし学園カンボジアプロジェクト
「カンボジアのトモダチに
   勉強道具を届けよう!」

2013年6月、カンボジアのシェムリアップで日本語を勉強するトモダチに、生徒達から集めた教科書、絵本、漫画、筆記用具、チョークなどの学用品、一生懸命作ってくれた千羽鶴などを届けてきました。

なかよし学園では「Love Others for yourself」の精神から、国内海外問わずトモダチの応援を続けて行きます!ヾ(≧∇≦*)ゝ

カンボジア取材日記

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カンボジアへはベトナム経由で行くんだ!ベトナムの民族衣装アオザイを着たCAさんと♫

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ベトナム、ホーチミン空港で生春巻きを食べる!葉っぱたくさんでヘルシー、でも、なんかヤギになった気分(笑)

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カンボジアの首都にあるプノンペン空港に到着!着いた途端に感じる「暑い!」気温38度(泣)

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首都プノンペンでは二人乗り、三人乗り、ノーヘルは当たり前(本当は禁止なんだけど、、、)

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カンボジアの首相官邸。中国の資本で建てられたそうな。カンボジア国内に中国系企業も多く進出している。

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カンボジア初食事。中華料理屋さんで。アンコールビールに挑戦。うーん、うまい!

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最初に訪れたのは首都プノンペンにある孤児院。ここでは事情があって親がいない、もしくは親と暮らせない子ども達が一緒に生活している。

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ここで勉強して、一人前になって社会に出て行く。“社会保障”ってよく聞くけど、まだカンボジアは政府が弱者を助けてあげられないから、“できる人”ができる範囲で助けている現状。俺は一体何ができるんだろう。すごく考えてしまう。

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挨拶に来てくれた女の子。日本人がこの施設によく訪れるので「コンニチハ」って言葉を覚えたんだって。

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彼も日本語を話す。俺達の国の事を知ってくれた。それだけで何かうれしくなる。俺達もまた、君たちの国を勉強したいんだって言えばきっと向こうもうれしくなるんじゃないかな。

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パソコンルームでゲームしたり勉強したり。ITの波はもはやグローバルスタンダードだった!

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部屋は相部屋で自分のベッドの下に荷物を入れる。最小限の私物が所狭しと並んでいる。みんな、子どもなんだなぁと改めて実感する。

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女の子達の部屋。ぬいぐるみやアイドルの写真など日本の子と同じように暮らしているのがわかる。

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男の子達が訪問を歓迎して楽器を演奏してくれた。アジアンテイストたっぷりの民族音楽。みんな自分の国の事をちゃんと大事にしているんだなって思った。

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施設全体。この施設は寄付金で成り立っている。カンボジアのために何かしたい!そう思う人の善意によって子ども達が生活できる。国が離れていても援助と言うカタチでつながる事ができるんだ。

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友人の厚意で孤児院の子ども達にサッカーボールをプレゼント!スゴイ喜んでくれた!

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早速サッカーをして遊ぶ。言葉が違っても、国が違っても、ボールは僕らを繋いでくれる!ただ蹴り合うだけで楽しい時間が生まれる!

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ボールを蹴ってる間は何も考えない。ただボールを追う。仲間のパスを受けて、シュート!ゴール!!!一緒に喜び合う。すごくシンプル。それが一番Happy。

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孤児院を後にした俺達はトゥールスレンと言う刑務所の跡地にやって来た。ここからカンボジアの負の歴史を目の当たりにすることになる。

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かつては学校だったと言われる場所に「刑務所」があった。ここは“容疑”がかかった人を拷問し、処刑場へと送る、そう言う場所だった。

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トゥールスレン刑務所の中に入るといきなりお墓が並ぶ。この刑務所を発見した時に見つかった最後の遺体のお墓だそうだ。

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ガイドのセットさんがここで何があったか、悲しい歴史を教えてくれた。厳しい拷問と処刑。人々は入ったら二度と出られない事を知り、早く処刑してくれと願った。なんて悲しい現実だ。

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ここでの禁止事項は一つだけ。「笑ってはいけない」。たった2年9ヶ月の間に、なんと14,000~20,000もの人がここに収容されたと言われ、そのうち生還できたのはたったの8人。残りは皆処刑された。罪も無い罪で。

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ここは政府高官など位の高い人を尋問した部屋。手足を拘束され身動き出来ない状態で毎日拷問が続いた。仲間の居場所を言えば、仲間も同じ目に遭い処刑されてしまう。気の遠くなる時間がここで過ぎたのだろう。

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この暗黒の時代から生還した人の一人パン・ナットさんが絵描きとなって当時の様子を伝えている。これが、俺の生まれた頃(1978年前後)に現実に行われていたと言う事実に俺は言葉を失った。

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至る所に貼られた犠牲者の写真。ここで実際に拷問を受け処刑されて行った人々。これが一人一人の命、人生、祈り、そういうものがこの場所で消えて行った。そう考えると俺は言葉を失った。

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階の上には一般の人々の部屋が続く。絶望して手すりを超えて飛び降りて命を絶つ人が続出したため、鉄格子で覆われた。辛くて苦しくて、それでも続く拷問。人間の負の歴史を目の当たりにする。

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庭に置かれた器具。かつては体育の授業で使っていた運動器具だった。でもこれで逆さに吊るし、水に浸けて拷問を行った。なぜそこまでするのか。政府に反対する人間を見つけようと人々が狂って行った事がわかる。

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真っ暗な部屋。一般の人達の部屋。開かれる事の無いドア。来る日も来る日も続く拷問。俺達はせめてその歴史を胸に刻むしかない。二度と同じ悲劇が起こらないために!

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人が人として扱われない事が当たり前だった時代があった。俺達一人一人が今は「人」としてお互いに尊重し合い、友情や愛情を高め合っている。こんな幸せな事ってない!!!

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子ども達も容赦なく虐殺の対象となった。親から無理矢理引き離され5歳から10歳くらいまでの子どもは少年兵として訓練を受け、それ以下の子どもは、殺された。

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さっき見た道具を使って実際にこう言う事が行われていたかと思うと、ぞっとする。ここまでして反逆者を見つけて政権の維持をしようとしたかつての指導者達。何もかもが狂っていた。

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人が誰かに「指導」できるのは敬われて、尊敬されてする時か、もしくは恐れられ、恐怖に怯えてする時かだ。一度恐怖の道を辿ってしまうと、今度はやられた人達の恨みや反乱を気にして、さらに強い恐怖を与えずにはいられなくなる。

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この世で最も悲しむべきは人が「人として」扱われない事。同じ星に生まれ、同じ感情を持つ人間なのに。たまたま生まれた国や、時代によって人として扱われないなんて、悲しすぎる。

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子どもが、赤ちゃんが、容赦なく殺されて行った。俺にも3人の娘がいる。その子達が、と思うと当時の親達の苦しみ、悲しみがわかるんだ。本当に二度と、二度とこんな事はあってはならない!

カンボジアってどこにあるの?

日時:2013年3月取材
場所:カンボジア
目的:カンボジアの地雷の現状を学ぶ、小児病棟、医療機関の現状を学ぶ、内戦の爪痕を学ぶ、小学校でボランティアをする
言語:英語、たまに日本語、もっともっとたまにクメール語


※写真は1枚ずつUPされていきます。お楽しみに!

なかよし学園修学旅行シリーズ第2弾
「そうだ!カンボジアへいこう!」

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