北海道の南側にある函館は、歴史上何度もその舞台となって来た。
アイヌと松前藩の対立。
幕末の開港場、そして戊辰戦争。

函館の歴史

• 1454年ごろ 河野政通が漁村に箱のカタチに似た館を築く。元々この地はアイヌ語で“湾の端”を意味するウショロケシが転じて、宇須岸（うすけし）と呼ばれていた。ココから函館の歴史が始まる！

 1457年 - コシャマインの戦いでアイヌにより箱館が攻略される。
 160３年 - 徳川家康が江戸幕府を開く
 1613年 - 松前藩が亀田に番所を置く（北海道の管轄は松前藩に任せられる）


1793年 - ロシア使節ラクスマンが来航。オホーツク海で漂流した日本人大黒屋光太夫らを助けて連れて来てくれる。でも、この時鎖国中の日本に「貿易」を要求した事から幕府に追い返されてしまう（泣）

1796年 - ロシアの漂流民ゴローウニンを幕府は捕獲。ロシアは日本人、高田屋嘉兵衛を捕虜として拘束。捕われの二人は人質交換として無事それぞれの国に戻る（ゴローウニン事件）そんな高田屋嘉兵衛が蝦夷地に来航。
1813年 - ロシア軍艦ディアナ号が来航、ゴローウニン事件が解決。

1800年 - 全国を測量して地図を書いた伊能忠敬が箱館山で蝦夷地の測量を開始

1802年 - 幕府により蝦夷奉行が設置される（同年箱館奉行に改められる）。
1807年 - 蝦夷地全島が幕府直轄となり、箱館奉行を廃止、松前奉行が設置される。
1821年 - 幕府が蝦夷地を松前藩に返還し、松前奉行は廃止される。
 
 1854年 - 幕府がアメリカと結んだ日米和親条約によって函館は開港地となる。（アメリカの捕鯨船の補給港のため。）アメリカのペリー、ロシアのプチャーチンが来航。幕府は箱館周辺を直轄領に決め、箱館奉行を再び置いた。
1855年 - 日米和親条約による開港

1859年 - 1858年に結んだ日米修好通商条約によって、日本初の国際貿易港として函館は開港し、外国人居留地が設置される。
 
1864年 - 星形に造られた西洋式のお城、五稜郭が竣工。また、この年、後に同志社大学を設立する新島襄がアメリカの船で海外渡航（密航）。
 
1868年 - 戊辰戦争の最終決戦、箱館戦争が起こる。幕府軍の榎本武揚らが箱館を占領。五稜郭を拠点として「蝦夷共和国」を宣言。明治政府に徹底抗戦する。
1869年 - 明治政府軍に榎本武揚らが降伏し、函館を開放する。
 

1869年 - 明治政府の管轄となった箱館は現在の函館に改称する。北海道の開拓と防衛を任された開拓使の出張所が設置される。
 
1872年 - 函館気候測量所が設立される。（日本初の気象測候所）
1896年 - 亀田郡駒場町に現存する日本最古の競馬場、函館競馬場が開設される。
 
1871年 - 明治政府は廃藩置県を行い、全国を都道府県に組み替える。
1882年 - 開拓使が廃止され、函館県庁が置かれる。
1886年 - 三県廃止により北海道庁が開庁、函館県庁が閉庁される。
1899年 - 函館山に要塞が完成。ここから50年近く、市民の函館山入山は禁止される。当時は「要塞地帯法」と言う法律があって、指定された区域内で写真撮影やスケッチなどや、自由に家や建物を作る事が禁止された。
 
1945年 - 終戦 

1988年 - 青函トンネルが開通。本州と北海道が鉄道で結ばれる。このため青函連絡船は廃止

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