なかよしプロジェクト代表
中村 雄一 / Yuichi Nakamura

「同じ世界でこんなにも状況は違う」

 
僕は各地で戦争やジェノサイド（大虐殺）、地雷、貧困、差別、子供兵、ストリートチルドレンetc、多くの「現場」を見てきました。日本では信じられないような状況で生きている人が世界にはたくさんいます。彼らは誰かに助けを求めることすらできません。
そんな人たちに出会った時、僕は何かしたいと言う衝動に駆られました。でもお金も無く、特別なスキルもない自分にはできることなんてない。そこで見つけたのが「授業」と言う手段でした。日本で行っているものを世界で無償で提供することで人々の未来を変えていく事ができる、そう思ったんです。
 

グローバルって「遠くのご近所さん」

 
日本の多くの人が世界に飛び出すことに対して「怖い」「不安」というネガティブなイメージを持っています。自分たちとは違う国や文化の人達ですから最初は怖がってしまうのも無理はありません。30歳から世界に出た僕もそうでした。
でも、いろんな国で仲間を作り、一緒に平和活動を行う中で僕は気づいたんです。日本だって世界だって他人は他人。でもみんな同じ人間。
そう考えたら恐怖は消え、次々に世界が広がっていきました。今では各国に家族同然の仲間がたくさんいます。そんな仲間達と一緒に活動を行っています。
 

「誰もが世界と繋がる未来を」

 
なかよし学園はNPO法人になる前も合わせて100名を超える日本人を海外活動に同行し、現地で一緒に活動を行ってきました。下は5歳から上はシニアの方まで、文字通り「誰でも」海外で活動する事ができます。
SDGsが叫ばれる今、世界中の人々に「行動」が求められています。専門家達だけでは世界は変えられませんでした。世界は誰かのものではなく、僕ら一人一人のものです。なかよし学園は日本と世界を結ぶ架け橋になるべく、様々なプロジェクトを考え、多くの仲間と共に行動しています。
未来は私たちが創るもの。平和で誰もが笑顔になれる、そんな未来を一緒に創りましょう！

中村代表プロフィール

1978年東京都に生まれる。子どもの頃から勉強が好きで独学で大学受験まで乗り切る。勉強好きが高じて、中央大学法学部法律学科、早稲田大学教育学部教育学科、日本大学文理学部英文学科、日本大学経済学部経済学科で学ぶ。
 
自身の学費を捻出するために18歳の時から教壇に立ち、大学卒業後は一度は企業に就職するものの教育への情熱が冷めず、再び教育の現場に立つ事を決意する。その後教員免許を取得し、通信制高校教諭として赴任。そこで多くのいじめ、不登校、高校中退、少年犯罪を経験した生徒を受け持ち、「教育の現場」を目の当たりにする。そして教育カウンセラー資格を取得し、さらに多くの生徒を応援するために独立する。
 
プロ家庭教師、予備校講師として多くの受験生を指導し志望校合格へ導く一方、不登校、引きこもり生徒のカウンセリングを行い、通信制高校への編入や高卒認定試験の紹介、高校卒業後の進路決定までの学力支援なども行っている。
 
また、教育ジャーナリストとしてTV出演や参考書の執筆、映像授業出演など幅広い分野で活動している。また自身の授業を日々磨くため全国模擬授業大会に参加し、第11回大会において社会科部門で全国優勝、総合３位に入賞を果たしている。
 
さらに教育支援事業として、カンボジア・ルワンダを中心とした教育途上地域で授業を行い、学習環境を整えるための支援活動を続け、2019年にはNPO法人なかよし学園プロジェクトを設立し、世界で活躍する人材を育成するなかよし学園平和塾を主催するなど教育の最前線で活躍している。自身の海外活動経験を活かした講演会を全国で実施。青山学院高等部、聖徳高校などでSDGsコンテストの審査員を務め、若い世代の育成に力を入れている。