東日本大震災
10+1プロジェクト
2011年に3月11日。
日本を未曾有の大震災が襲った。
中でも東北地方の津波による被害は甚大で
死者、行方不明者、災害関連死者の合計は2万2千人に及ぶ。
東日本大震災の教訓と経験を
世界の防災に活かす!
私達は2021年にコンゴ民主共和国で起こった
ニーラゴンゴ火山噴火災害に際し
被災直後から募金活動を行い災害支援活動を開始。
3ヶ月後には現地入りを果たし
現地になかよし防災学校を設立しました。
理事15人の小さな団体が起こした奇蹟
私達なかよし学園プロジェクトは理事15名の小さな団体です。2021年5月22日に活動国であるコンゴ民主共和国からの一報で私達は災害支援、しかも12000km離れた国の支援を行うという問題に直面しました。
募金活動による義援金送金、現地では被災翌日からスタッフが水と食料、毛布の配布を続け多くの人の命を救いました。
でも、日本とは違う問題が露呈します。マットレスを持って避難する人、700人以上の迷子が続出したこと、避難所がなく路上生活者になる人が続出したこと、これらは全て災害時の「備え」ができていなかったことに起因します。

日本では馴染みのないアフリカの国々。特にコンゴ民主共和国(旧ザイール)はほとんどの人が知りません。私達が活動する地域は北キヴ州と言ってエボラや紛争が絶えない地域です。そのため外務省から「レベル4」というブラックリストに入れられている状況です。私達はこの地域で州知事より日本との関係を構築すべく親善大使に任命されました。
募金活動を通じて多くの方にコンゴ民主共和国という国のこと、その国の人々が火山災害で困っていることを訴えかけました。
その結果、街頭募金とSNSでの募金を合わせて200万円を超える義援金を送ることができました。これは韓国政府の1500万円と比べても大きな支援だと現地では大きく評価されました。

なかよし防災学校設立
私達は現地と緊密に連絡を取り、十分な準備期間を経てヶ月後に現地入りしました。被災者が生活する難民キャンプでは現地スタッフが日本国旗を掲げて支援活動を行っていたため、日本人の現地入りを喜び大歓迎を受けました。
なかよし学園メンバー達は支援活動を行う一方で、今後の災害に「備える」ことを教える防災学校の設立を進めます。日本は火山、台風、地震、大雨と災害の多い国。その分、防災の知識や経験も豊富です。
「日本の優れた技術や商品を使って授業を行う」これがなかよし学園の授業です。中村校長は火山都市として鹿児島県鹿児島市、長崎県島原市に協力を仰ぎゴマに日本の防災を活かしたコンゴ初の【なかよし防災学校】を設立しました。

なかよし防災学校を応援するパートナー
・鹿児島市危機管理課
・島原市市民安全課
・京都大学防災研究所火山研究センター
・雲仙岳災害記念館
・井村屋株式会社
・室蘭工業大学水環境システム研究室
・東日本大震災・原子力災害伝承館
・東北地方整備局震災伝承館
・宮城県南三陸町
・宮城県仙台市
・宮城県山田町
・宮城県多賀城市
・宮城県気仙沼市
・岩手県山田町
・岩手県陸前高田市
・佐良スタジオ
・コンポジットテクノ株式会社

10+1プロジェクトへの道
東日本大震災への中村校長の想い
なかよし学園校長中村雄一は2011年の東日本大震災を千葉で被災しました。(事務局のある千葉県松戸市は福島原子力発電所の爆発で「ホットスポット」と呼ばれる汚染地域に指定されました。)連日流れる被災地の絶望的なニュースを見て、中村は2ヶ月後の5月3日。仲間から集めた支援物資を車に詰め込み被災地を訪れます。
先生をやっていると聞いた方々の薦めで避難所で勉強を教えたのをきっかけに中村は海外での授業活動を開始。これがなかよし学園プロジェクトの原点になります。

2022年3月11日。日本は東日本大震災から11年目を迎えます。なかよし学園にとってこの10年間は世界各国で教育支援活動の基盤を作る10年でした。私達はその大きな結果として2021年になかよし防災学校を設立しました。
なかよし防災学校で「東日本大震災」の授業をしよう!
こうして東日本大震災の10年間の日本の取り組みをコンゴに伝える「10+1プロジェクト」はスタートしました。
コンゴの活動地域にはキヴ湖という大きな湖があり、火山活動による地震で津波が発生する可能性もあります。また、同地域では頻繁にスコールによる土砂災害が起こっているため、津波も含めた「水災害」をテーマに人々に水害の起こるメカニズムとその対策を教えました。
そして、東日本大震災を扱うにあたって私達が一番伝えたかったのは震災の恐ろしさだけでなく、日本が歩んできた「震災のその後、今」でした。10年前のあの日、日本にいるすべての人が絶望を感じたと思います。その絶望の中から必死の想いで希望をひとつひとつ見つけ出し、やっと10年目を迎えた日本。決して諦めない日本の勇気、教訓を未来に活かす日本の逞しさ、技術によって災害を防ぐ日本のプライド、その全てを伝えるための展示「before, after, and "now"」が完成しました。

before, after, and "now"
今回の授業で核となったのは災害の前にもその土地では人々の生活があり、災害が起こった後も人々の生活は続いていくということ。決して諦めず、教訓を未来に活かす。そんなメッセージを伝える授業を考えました。
中村校長のアイデアを実現する上で、宮城県南三陸町の佐良スタジオ、佐藤信一さんの存在は不可欠でした。地元南三陸町を撮り続け、震災の前も、当日も、そして今でも佐藤さんはシャッターを切り続けています。
「写真の力を信じて」
佐藤さんのスタジオに書いてあるこの言葉は中村校長が伝えたいメッセージそのものでした。言葉では言い表せない悲しみを持つ東北の人々にお願いをすることに躊躇いもありました。しかし、私達もコンゴで多くの人が溶岩に巻き込まれて命を落とし、家や財産を全て失った人たちを見てきました。二度と災害による悲しみを生まないためにも、防災を教え伝えていく。強い決意のもと中村校長は東北の被災地を回りました。
佐藤さんからは
震災の前(2008年)、
震災当日(2011年3月11日)、
震災翌日(2011年3月12日)、
そして今(2022年)
の写真をいただきました。
この写真を軸に他の被災地域の写真を加えてなかよし防災学校の展示が完成しました。

10+1プロジェクトを応援してくれたみなさん
・東日本大震災・原子力災害伝承館
・東北地方整備局震災伝承館
・宮城県南三陸町
・宮城県仙台市
・宮城県山田町
・宮城県多賀城市
・宮城県気仙沼市
・岩手県山田町
・岩手県陸前高田市
・佐良スタジオ

私達なかよし防災学校は東日本大震災の教訓を活かし、コンゴの人々に防災の大切さと、災害の絶望にも決して諦めない希望を伝えます。
ご協力いただいた各地方公共団体、施設、研究機関、そして佐良スタジオ佐藤さん、皆様の貴重な経験と資料に感謝します。ありがとうございました。
日本の「防災力」を世界へ!

コンゴ初の防災学校が世界に伝えたいこと
中村 雄一 YUICHI NAKAMURA
災害は突然やってきます。東日本大震災を経験した時も、コンゴの火山が噴火した時も、正直全く予想していませんでした。なかよし防災学校の設立に当たって日本中の防災の取り組みを学ぶ中、僕らの知らないところで災害の被害を減らすために奮闘する人々がいることを知りました。なかよし防災学校が遥かアフリカのコンゴで活動することによって、日本の人々が改めてこの国の防災力に注目し、自らも防災の意識を持つようになることを僕らは目指します。
これまで本当に多くの自治体、大学研究機関、そして多くの方々が僕らの活動に賛同し応援してくれました。これからも僕らは防災教育で世界中の「命」を守り続けていきます。
東日本大震災10+1プロジェクト

東日本大震災の

東北3県を周って

一枚一枚

未曾有の災害

若者達が

NEVER GIVE UP

防災学校に展示された

日本とコンゴが

before

the day

after

and "now"

災害の前

災害によって

そして今、

この子達が
Special Partner Members
東北地方整備局
震災伝承館
宮城県仙台市

東日本大震災の記録を防災力の向上に活かす震災伝承館に協力をいただきました!






東日本大震災・原子力災害伝承館
福島県双葉郡




佐良スタジオ
宮城県南三陸町

東日本大震災を記録し続けた南三陸町の佐良スタジオ・佐藤信一さんに貴重な写真のご提供をいただきました。










私達のコンゴでの活動

避難民キャンプを訪問

ユニセフや赤十字の

日本人代表として

子ども達も

全てが焼けた

ここにあった家々は

地震が作った

支え合う未来の仲間

日本とコンゴの

溶岩が残した土地

それでも人々は

火山ガスを発生した岩
今日もコンゴでは現地の先生による
防災の授業が行われています。


なかよし学園はコンゴに

学校では

防災の先生を育成

なかよし防災学校では

火山の仕組みを学ぶ

島原で行っている

溶岩の流路を学ぶ

模範実験の授業

防災学校の子ども達

避難時に

この子達の笑顔を守る

非常食の授業

防災学校の教室には

ここでは

700名の迷子の教訓から

避難の時は
「なかよし防災学校」がテレビ長崎でニュース報道されました!




なかよし学園プロジェクトのメディア掲載情報はこちらをご覧ください。
メディア掲載情報

なかよし学園プロジェクトの主な活動内容

カンボジア

カンボジア

カンボジア

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ルワンダ

ルワンダ

ルワンダ

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ネパール

ネパール

ネパール

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コンゴ民主共和国

コンゴ民主共和国

コンゴ民主共和国

コンゴ民主共和国

ウガンダ

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