なかよしマスクプロジェクトが繊維ニュースで紹介されました！

2021年１月20日　繊維ニュース朝刊

 
昨年末から2021年初にかけてアフリカのコンゴ民主共和国に布マスクを届ける取り組みが行われた。仕掛けたのはNPO法人なかよし学園プロジェクト。個人や団体・企業から寄付された約3200枚のマスクを同法人の中村雄一理事長が実際に足を運び、現地の子供達に手渡した。
 

なかよし学園プロジェクトは19年3月設立。世界の学習貧困地域における学習土台の構築を支援するための事業を持続的かつ発展的に行うことなどを目的としている。中村理事長が不登校の人のために発足した国際非政府組織（NGO）であるなかよし学園から発展した。
 

カンボジア、ネパール、ルワンダ、コンゴなどで学習支援を続けてきたが、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大で渡航休止を余儀なくされた。新たな活動を模索していたところ、中村理事長の娘から「マスクを送ってはどうか」という意見が出て、「なかよしマスクプロジェクト」を立ち上げた。
 

不織布マスクは使い切りのため、寄贈には布マスクが良いと判断した。昨年11月中旬から12月20日にかけて募集したところ、約200人から布マスクが届いた他、滋賀県の麻織物（近江上布）製マスクや加賀友禅のマスク、大島紬のマスク、タオルタオル産地のマスクなどが寄付された。
寄贈国にコンゴを選んだのは入国の際に隔離制限がなかったため。コンゴでは18日時点で約21000人の新型コロナ感染者が確認されているが、マスクは手に入りにくい。中村理事長は「今年中にコンゴにはもう一度行く」とし、マスクは時期を見て再募集する。中東のシリア・アラブ共和国での支援も行いたいとしている。
 
 
https://www.sen-i-news.co.jp/seninews/view/?article=363152